Mac星人です
アウトライン表示
イラストレーターの表示モード
イラストレーターはパスという線で
図形を作る機能がありますが、
通常イラストレーターを開いて図形を描く時は
「プレビュー」という画面で描きます。
イラストレーターの表示モードには
『プレビュー』と『アウトライン』の2種類あります。
「プレビュー」とはという言葉を調べてみると
『実際に処理する前に、結果のイメージを
表示する機能。』(コトバンク)とありますが、
イラストレーターのプレビュー画面は
そんな予測画面ではなく、描いた図形が
どんな形と色か、を表示する画面です。
アウトラインはオブジェクトの色や効果を省いて、
パスだけで図形を表示するものです。
基本的にはアウトライン表示にするのには
メニューバーの「表示」をクリックすると
「アウトライン」という項目が出るので
「アウトライン」をクリックするだけです。
![](http://gomac60.com/wp-content/uploads/2018/10/117pure1-297x300.jpg)
![](http://gomac60.com/wp-content/uploads/2018/10/117aoto-293x300.jpg)
また、command(Mac)を押しながら
レイヤーパネルの『目』の部分をクリックすると、
そのレイヤーだけアウトライン表示にすることも
できます。
(サブレイヤーを個別にアウトライン表示にすることはできませんが。)
アウトライン表示を使うメリット
アウトラインにするとどんな利点があるのでしょうか。
1.全体のパーツを把握して
修正しやすくする。
実際に作業をしていると複雑な図形や
バラバラに配置されたパーツがどこに
散らばっているのか見ただけでは
わかりにくくなる時がままあります。
またプレビューでは閉じた図形だと
思っていても実際には完全に閉じて
いない図形だったりするのはプレビューでは
見つけにくいので、アウトラインにします。
![](http://gomac60.com/wp-content/uploads/2018/10/117maru1-150x134.jpg)
![](http://gomac60.com/wp-content/uploads/2018/10/117naru3-150x135.jpg)
![](http://gomac60.com/wp-content/uploads/2018/10/117maru2-150x132.jpg)
例えばオブジェクトがくっついているつもりでも
アウトラインにすれば一目瞭然、離れてますよね。
アウトライン表示にし、各図形の状態を確認することで、
正確で直しに強いデータが作れます。
2.文字をアウトライン表示
した時の確認
画面全体の文字をアウトライン化
した時にアウトライン化されていない
文字の有無を確認できます。
3.テキストがバラバラになって
いないかどうかの確認
繋がっていないと困るテキストが
繋がっていない場合にはっきり確認ができる、
というもので、イラストレーター以外のデータを
イラストレーターに持ってきた時に
結構バラバラになっていたりするのをつなげる時便利です。
4.不要なオブジェクトが
混じっていないか
「線」や「塗り」のない点だけのオブジェクトは
「×」で表されているのでわかりやすいです。
見つけたら削除します。この点だけのオブジェクトは
孤立点(不要なアンカーポイント)と言って、
PDFをイラストレーターにした時には結構大量に
発生するので孤立点を一掃するのに役立ちます。
アウトライン表示にすると結構見やすくて便利
なんですが、あまり使っていない方も多い、
または存在も意識していない方もいらっしゃるか
と思いますが、オブジェクトの見易さから
ファイルの完成を目指した時に最終確認で表示
してみるとトラップが見つかることも多いので、
オススメですよ。
ぜひ普段の作業に取り入れてみてはいかがでしょうか。
補足
パターンを使用しているときや複雑な図形で
処理しきれない時に、「表示できません」と
いう警告とともに「アウトライン」モードに
勝手に切り替わってしまうことがあります。
これは「メモリー不足」から引き起こされたもの。
作り直しが必要かもですが、そこは普段から
こまめに保存して、大きく引き戻さないといけない状況は避けたいですね。
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