美術の歴史と日本の芸術は繋がっている

Mac星人です

イラストを描くのに美術の歴史なんて関係ない?かつて日本人の感性は、世界の芸術に衝撃を与えました。
ヨーロッパの印象派と呼ばれる人たちが驚愕して、真似たり研究したりしましたし、今世界で流行っている「アニメ」「漫画」は日本人が作り出したものです。
日本の画家で世界的に有名な方がいらっしゃいますが、やはりジャパンを内包した絵で勝負されているようで、ジャパンは独特の感性を持っているな、と思います。連綿と培われてきたその感性は今も世界の絵画に大きな影響を与えています。

美術歴史から見てみる

西洋絵画の流れを大きくざっくり分けると

  1. 写実的な絵で理想的な形を描いた時代
  2. 写真の登場で、写実から離れた時代

に分かれます。写真は画家が忠実に描く仕事を奪い取ってしまいましたが、写真が登場したことで、芸術は花開いたとも言えると思います。
その流れをざっと見て行きたいと思います。

先史時代

ラスコー洞窟壁画で代表されるダイナミックな絵です。実際の動物が今にも動き出しそうな新鮮な形で描かれています。絵は生きることの一部でした。

古代美術

メソポタミア美術、エジプト美術、ギリシャ美術、ローマ美術は彫刻や建築がメインでした。
絵は王の墓や神殿に神々の姿が描かれました。

ゴシック美術

キリスト教が盛んになると神々の姿はゴシック美術として描かれるようになりました。12世紀~14世紀くらいでしょうか。
絵の題材はキリストをはじめマリアに天使、全てがキリストを指していました。
そんな中、「ジョット」という画家の登場でルネッサンスに発展して行きます。

ルネッサンス

14世紀~16世紀、イタリアを中心に発展しました。キリストだけでなく人間の姿を理想的な姿で再現しようとする試みが行われました。
Macの(アドビなんですけど(^_^;))初代イラストレーターの箱に、
初期画面にと使われた、ボッティチェッリ『ビーナスの誕生』は
懐かしい…いや、素晴らしいルネッサンスを代表する絵画です。

日本人でもよく知っているレオナルド・ダヴィンチやラファエロ、
ミケランジェロなど、とんでもなく高いレベルの画家が登場した時代です。

バロック美術

下の絵はフェルメール

日本でもファンの方がたくさんいらっしゃいます。
17世紀イタリアです。カトリック系の画家たちが描いていました。

ロココ美術

18世紀フランスです。ルイ14世の暗い世の中で、明るく華やかな絵が好まれました。

ロマン主義

19世紀フランスです。ドラクロアなどハッとするような非日常を描いた作品が多くなります。

写実主義

代表的なミレーの落ち穂拾いに見られるような、実際の出来事や風景を絵画にしました。

写真の登場

この辺りで写真が登場してきます。写真の登場によって、絵画や彫刻以上に実質的に完璧な描写が可能になりました。

ここで一般的な画家は肖像画を描いたり、風景を描いて教会や屋敷を飾る、生きて行くための仕事を奪われてしまいました。画家は戸惑い考えました。
そこで画家は画家にしか描けない芸術を模索し始めました。
印象派やキュビズムなどは、写真の登場に大きく影響を受けたと言われています。

印象派

19世紀中頃、フランスで印象派が生まれました。
印象派の画家たちは、物の形を忠実に写し取るのではなくて、光の変化、空気動きなどの一瞬の場面をキャンバスに写し取ろうとしました。当時としては前衛的な風景画や農民の姿や街並みを描きました。
当時のフランスでは、サロンが主催する公募展に出品することで画家として認められていました。
サロンは公立でした。
公募展に出品!
現在も日本ではこれを踏襲しています!ブツブツ…
もとい……しかしこれに反発した画家達が公募展(印象派展)を主催しました。

これが印象派。

印象派の画家は、
メアリー・カサット、ゴーギャン、シスレー、ポール・セザンヌ、カミーユ、マネ、クロード・モネ、ジョン・ピーター・ラッセル、ピエール=オーギュスト、ルノワールなど錚々たるメンバーが名を連ねています。まさに画家達が自由な絵を描き始めた時代です。

後期印象派

印象派ではありません。印象派の後に生まれたので、後期印象派という名前がつきました。
有名なのがセザンヌです。セザンヌは「近代絵画の父」とも呼ばれ、この後に続く画家たちに大きな影響を与えました。
ゴーギャンやゴッホもいます。彼らは日本の浮世絵をお手本に絵を描いたりしました。

ゴッホが影響を受けたのがジャポニズム。
相当傾倒していたようで、構図などが浮世絵にそっくりな絵を書いています。彼らが描いた絵は日本でもファンが多いですね。

象徴主義

ムンクやクリムトなど、現実には見えない心や愛を描きました。

20世紀の絵画

20世紀、絵画の流れは、主流があるわけではなく、価値観の多様化や通信の発達によって、世界は狭くなり、自由に絵を描くように
なりました。その流れの中で、

キュビズム

後期印象派から強い影響を受けた画家たちが新たな様式の絵画をどんどん開発していきました。
パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって創始され、多くの追随者を生んだ現代美術の大きな動向です。三次元の物体をいろんな面から見て二次元に表現しています。

ダダイズム

根本的に価値観を否定するようなダダイズムも生まれます。
ダダイスムは、第一次世界大戦中の1916年、スイス・チューリッヒで起こりました。フランスの詩人であるトリスタン・ツァラの
「ダダ宣言」は世界中の芸術家を引きつけ、チューリッヒ・ダダ、ベルリン・ダダ、ニューヨーク・ダダなど世界中に同時多発的に飛び火しました。

ダダや構成主義などが盛んになって、ドイツではバウハウス、オランダでは抽象美術が流行り、アバンギャルド(前衛芸術)の時代がきます。

現代美術は何派とか、分類するのも難しいですが、現代アートを歴史から眺めると、見方が変わってきて、そこには浮世絵が西洋絵画に影響を与えた事や日本は浮世絵やアニメなど、遠近法や立体感などという理屈は飛び越えて、線と色で平面を埋めたことなど、とても興味深い事がわかってきます。
現代アートの世界的な日本の画家はアニメっぽい日本画を描いていますね。これがジャパンなんです。
感性を駆使した絵を描き、世界に影響を与え続けています。

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