デザイン業界のポートフォリオとは

Mac星人です。

ポートフォリオというと
何を連想するでしょうか?
ポートフォリオは、デザイナー
なんかが自分の実績や作品を
アピールするときに提示するものですが、
私は金融商品のパッケージが頭に
ピンときました。
デザイン業界では一般的としても、
業界外の人は知らないわけです。

ポートフォリオとは

デザイン業界以外の人は
ポートフォリオといえば、
金融商品か教育用語としての方が
馴染みがあります。

そもそも「ポートフォリオ」の意味は
「複数の書類をひとまとめに持ち運べる
ケースの意味」だそうで語源はイタリア語の
「Portafoglio(ポルタフォリオ)」です。
何を持ち運ぶか、なぜデザイン業界で
そう言われているかをちょっと考えて
見ました。

ポートフォリオは
見せる相手によって内容を変える

なんのためにポートフォリオがあるのか
といえば、お客様(クライアント)に
「こんなことができて、こんなものもできますよ」
と売り込みのために活用するもの。
会社のプロジェクトをお客様にプレゼンするように、
デザイナーが自分のデザインはどんなものか、
実際に見てもらうためにあります。
なので、お客様に合わせて提示する内容を
差し替えなければならない訳ですね。

具体的にいえば、
「自動車会社」へポスターのお仕事を
もらうときには、ポスターの実績が
あることや、カッコいいイラストや
カッコイイロゴがかけることなどの
グラフィックのスキルが必要になって
きますし、「お菓子店舗」のチラシ
だったら上品で可愛いものができます
というアピールが必要になってくる理由です。

自分自身を売り込む

またポートは、英語の「ポータブル」
の意味とも通じます。携帯する、
ということは、ポートフォリオは
自分自身を売り込むために常に携帯する、
という意味で、日頃から作って携帯して
おいたほうがいいようです。
そして、作ったポートフォリオは
知人や仕事仲間にも披露して、
反応や感想をもらって、いつも最新の
素敵なものにしておくといいですね。
いざという時に自信を持って見せられますし、
自分のどの部分が他人にアピールできるか、
スキルのどの部分が弱いかが見えてきます。
またプレゼン能力も鍛えられて、
本番の時オタオタしなくて済みます。

ちなみにイタリア語としてのPortaが
つく言葉は他にもあります。
例えば、Portamonete(小銭入れ)
Portacenere(灰皿)。
どちらも携帯してその都度使えます。

他の業界のポートフォリオ

ポートフォリオは
「書類を運ぶためのケース」という意味
から、おもに「金融系」「教育系」
「クリエイター系」で使われているようです。

金融・投資用語のポートフォリオ

投資家が保有している金融商品の一覧
(現金、預金、株式、債券、不動産など)
をポートフォリオと言います。
お金持ちは持っている資産を
細かく分散させて保有しています。
1つだけだとポシャった場合に
全部ダメになるので、分散して
持っておくと1つがダメになっても
他のものは安全なのでそうする訳です。

Mac星人は貧乏暇なしの一般人
なのでそんなことはできませんが。

教育用語のポートフォリオ

教育界でのポートフォリオは
個人評価ツールです。
学力テストの成績一覧表ではなくて、
活動の様子やレポートを含めた
総合的な評価をまとめたものを
指すようです。
またそれは教師側だけでなく、
生徒側も自分たちの成長過程の
チェックができるようなものです。
学力第一主義だった過去の教育の
反省の上に成り立つものですね。

人間、頭がいいから全てができる
わけではなく、学力がトップでも
人間としての性質は最低だったり、
頭は悪くてもハートはとてつもなく
暖かかったり、生きて行く知恵は
抜群だったりします。

総合的にどうか、というのが見えるのが
ポートフォリオというところでしょうか。

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