イラストレーターのアウトラインを表示する方法

Mac星人です

アウトライン表示

イラストレーターの表示モード

イラストレーターはパスという線で
図形を作る機能がありますが、
通常イラストレーターを開いて図形を描く時は
「プレビュー」という画面で描きます。

イラストレーターの表示モードには
『プレビュー』と『アウトライン』の2種類あります。
「プレビュー」とはという言葉を調べてみると
『実際に処理する前に、結果のイメージを
表示する機能。』(コトバンク)とありますが、
イラストレーターのプレビュー画面は
そんな予測画面ではなく、描いた図形が
どんな形と色か、を表示する画面です。

アウトラインはオブジェクトの色や効果を省いて、
パスだけで図形を表示するものです。
基本的にはアウトライン表示にするのには
メニューバーの「表示」をクリックすると
「アウトライン」という項目が出るので
「アウトライン」をクリックするだけです。

また、command(Mac)を押しながら
レイヤーパネルの『目』の部分をクリックすると、
そのレイヤーだけアウトライン表示にすることも
できます。
(サブレイヤーを個別にアウトライン表示にすることはできませんが。)

アウトライン表示を使うメリット

アウトラインにするとどんな利点があるのでしょうか。

1.全体のパーツを把握して
修正しやすくする。

実際に作業をしていると複雑な図形や
バラバラに配置されたパーツがどこに
散らばっているのか見ただけでは
わかりにくくなる時がままあります。
またプレビューでは閉じた図形だと
思っていても実際には完全に閉じて
いない図形だったりするのはプレビューでは
見つけにくいので、アウトラインにします。

 

 

 

例えばオブジェクトがくっついているつもりでも
アウトラインにすれば一目瞭然、離れてますよね。
アウトライン表示にし、各図形の状態を確認することで、
正確で直しに強いデータが作れます。

2.文字をアウトライン表示
した時の確認

画面全体の文字をアウトライン化
した時にアウトライン化されていない
文字の有無を確認できます。

3.テキストがバラバラになって
いないかどうかの確認

繋がっていないと困るテキストが
繋がっていない場合にはっきり確認ができる、
というもので、イラストレーター以外のデータを
イラストレーターに持ってきた時に
結構バラバラになっていたりするのをつなげる時便利です。

4.不要なオブジェクトが
混じっていないか

「線」や「塗り」のない点だけのオブジェクトは
「×」で表されているのでわかりやすいです。
見つけたら削除します。この点だけのオブジェクトは
孤立点(不要なアンカーポイント)と言って、
PDFをイラストレーターにした時には結構大量に
発生するので孤立点を一掃するのに役立ちます。

アウトライン表示にすると結構見やすくて便利
なんですが、あまり使っていない方も多い、
または存在も意識していない方もいらっしゃるか
と思いますが、オブジェクトの見易さから
ファイルの完成を目指した時に最終確認で表示
してみるとトラップが見つかることも多いので、
オススメですよ。
ぜひ普段の作業に取り入れてみてはいかがでしょうか。

補足

パターンを使用しているときや複雑な図形で
処理しきれない時に、「表示できません」と
いう警告とともに「アウトライン」モードに
勝手に切り替わってしまうことがあります。
これは「メモリー不足」から引き起こされたもの。
作り直しが必要かもですが、そこは普段から
こまめに保存して、大きく引き戻さないといけない状況は避けたいですね。

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